高2のNくんは成績はトップクラス。
しかし、進路については、なかなか定まらない。
「自分が何をやりたいのかわからない」と言います。
よく塾にいるので、私とも他愛ない会話の多い生徒です。
普段良く話をしていて、感じた事をNくんに伝えてみました。
理論を深く探求する勉強もきっとできるだろうけど、
学んだ理論をどう活かすかを考える方が向いているのではないか。
Nくんには知的好奇心を刺激する分野がいいと思う。
その時は半信半疑だったNくんですが、
その後、あれほどめんどくさがっていたオープンキャンパスに
2つも参加してきたそうです。
まだはっきりとは決めていないけど。
いろいろ見たり、聞いたりした話から考えると、
自分は工学部だと思った。
工学部でも情報系や建築系、あれは僕には無理。
だいぶ絞り込めて来ましたよと嬉しそうに教えてくれました。
数日前までは進路の話になると憂鬱そうな顔をしていたのに、
昨日の彼は、イキイキしているようにも見えました。
詳しく聞いてみると、
私のアドバイスを信じてみて、それを前提に話を聞いてみた
そうすると、これがいいな、これは違うなと思えるようになったそうです。
焦らなくていい。
第一印象のいいものから、今度は深く考えてみよう。
そのうち、きっと本当にやりたいと思える学びに出会えるはずだよ。
私はNくんに、そう話しました。
ひとつに決めることは難しいですが、
可能性はだれにでも、平等に与えられます。
満足する選択をするためには、待っていてはいけません。
行動することで見えてくることがたくさんあります。
ぜひ、生徒の皆には積極的に行動してほしいと思っています。
(土気駅北口校校長 呉屋)