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予期せぬ良きこと

よくtwitterを見ます。
学校で働く、現教員の方々のです。

「#教師のバトン」というのがマイナスの方向に進むきっかけになってしまったという報道からしばらく経ちますが、未だ同方向へ進む教師のバトンはどんどんとつながっていっているのでは、という印象です。

私は学習塾の人間なので、厳密に言えば学校と目指すところは違います。
もちろん、教育だの、子どもを相手にする仕事だのということは一緒ですが、授業をする子どもたちの学力も違えば、保護者の方の考え方も違います。だって、「学校とは別の教育機関にお金を払って通わせる」という考え方があるのですから。

そう思うと、塾で働く私は守られている、と感じます。
不特定多数が突然「お客さん」になるわけではないし、塾の考え方に共感してくださって通ってくれるわけですから、サービス業とはいえ、もっと大変な環境と比較すると「守られている」と感じるのです。
(もちろん、大変なことはいっぱいあります。いずれそんなことも書こうかと思っています)。

さて、本題ですが、そのtwitterでは、現役教員の方がいろいろ苦労話を書いています。まぁ匿名ですから、書きたいことを書く本音なのでしょう。

それでもなお、教員を辞めずに、自身をそこにとどまらせていたのは、「好き」という気持ちでした。

「子どもが好き」
「教えるのが好き」
「わかってもらえた瞬間が忘れられない」
「こどもではあれど、一人の人間の人生に関われてよかった」

教育という仕事は思ったより地味。
それは、私もこの仕事を始めて思ったことでした。

でも、そんな地味な日々を一気に彩りよくしてくれるのが、予期せぬ良き体験なんですね。
寝る暇もなく授業の準備をした翌日の授業がうまくいって、疲れが吹っ飛んだということは私にもあります。

予期できぬ良きことが多くある。
それが教育という仕事の面白いところだと思っています。
そしてレスポンスしてくれるのが、純粋な「子どもたち」ということもまた、こちらの生きがいにつなげてくれています。

現在は教員の働き方改革が叫ばれています。
余計な事務作業が多いともいわれています。
休みをもっと与えてあげたほういいとか、無理に部活の顧問にさせないでも…という話題もありました。

塾よりも何倍も大変な環境の中で、それでも「予期できぬ良きこと」を知った「教育」に純粋な先生たちがこれからの子どもたちのために現場を変えようとしながら頑張っている。

畑は違えど、「子どものために」というのは塾も一緒。
生徒の成績について議論をしたり、わかりやすい授業を追及して言い合いがヒートアップしたり。私たちの塾は熱いかもしれません。でも、塾に限らず、教育に携わる人間は誰だって熱いはずです。今、こうしてブログを書いているときでされ、どこかで誰かが明日の子どもたちを思って何かに取り組んでいるのでしょう。

そうやって必死に真剣に生きていること自体、価値があると思いますし、日本全体が「子どものために必死になる」国になればいいな、と思っています。

そんな大それたことを目的にしているわけではないですが、志は高く私たちも日々を過ごしています。

まもなく公立高校入試。
そして、3月からいよいよ新年度です。

(内田)

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