記事一覧

[巻頭言2014/05より] 挑戦します!

ファイル 642-1.jpgファイル 642-2.jpg

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2014年05月号)

挑戦します!

 東進の林修先生の講演会、お蔭様で大好評だった。テレビレギュラー6本の引っ張り凧、当然、東進の授業も全国であり、一年の半分以上をホテル住まいのお忙しい中、1年前からスケジュール交渉をして、来ていただいた甲斐のある内容だった。

 控室で、いろいろとお話しした。さすが、真面目で謙虚なお人柄。ずっと教育論などを熱く語られていたが、折々に頭の回転の速さを感じるとともに、高い志を感じた。

 終始、考えることの重要性を解かれていた。自分の頭を使って考えることが大切で、その結果として点数に繋がっていくような勉強が本物の勉強。頭を使って考えずに点数だけとることを狙うようなやり方でもある程度の大学までは合格できるのかもしれないが、その先の社会に出てからは役に立たないと力説されていた。いわゆるパターン学習のような受け身の学習が後者にあたるのだろう。

 しかし本物の勉強を伝えることはとても難しい。ハッと閃いたり、わかって解決したりする、その瞬間のためには、その前に試行錯誤が必要だ。自己選択感が達成感ややる気の大きなカギを握っていることは、ご周知の通り。

 周りができることは、そのキッカケを用意すること、考えて立ち向かうのが当然であるような場を用意すること、そしてその経験の喜びを増幅すること。

 林先生は「教育は人(教育者)を育てるシステムがない最後の領域」と、ドラッカーの言葉を引用されていたが、敢えて、その教育者を育てること、スタッフたちを成長させることをテーマにチャレンジしたい。

 知の体験と興奮が次への意欲を生み出し続ける場の創出を目指します。

※この内容は2014/05塾だよりに掲載したものです。
 今もTVなどでご活躍の東進衛星予備校の林修先生に来ていただいての講演。ちょうどまさに「いつやるか、今でしょ!」がブレイクした年だった。その、ものすごくお忙しいスケジュールの中、来ていただいた。あまりにも忙しいので、東進での予備校の先生としての契約以外は、専門のタレント事務所と契約されたそうで、すでに簡単にスケジュールがとれなくなっていたのだが、その前からの約束ということで、きちんと義理堅くお時間をとっていただけた。
 保護者のご期待も最高潮、予約受付直後に満席、キャンセル待ちになり、当日、大きな会場が超満員となった。
 控室でも、お時間を結構とっていただいて、いろいろとお話しできたが、とても真面目なお人柄がよく伝わってきた。林先生は、実は理系が得意で、東進でスタートするとき、英語か数学の先生でという話になったが、予備校の世界ではどちらも物凄いレベルの人たちがいる、自分が勝てるのは何かと考えてて現代文を選び、そこで一番になるように努力したとおっしゃっていた。林先生は、今でもTV番組に出演するときは、事前に必要な知識を十分に勉強してから臨むのだと聞いている。
 のちにTV局関係の方の裏話で聞いたが、林先生は、ブレイクしてあちこちのTV番組の引っ張りだことなったとき、TV局のスタッフの方たち、とくに制作や裏方の方たちにもとても丁寧な態度で接していたのだという。その真摯な姿勢と努力が、その後の縁をつなぎ、今の大活躍へとなったのだろう。
 この講演のときも、いわゆるウケ狙いで、どこかでポーズをとって笑いをとるのかと見ていたが、最後まで、真面目に熱意を込めて教育を語っていただいた。
 講演を終えて帰るエレベータに乗るときに、保護者に連れて来られて会場外の待合ロビーで時間待ちしていた小学生たち何人かが、スタッフにそそのかされて「林先生、いつ帰るの?」と声をかけたとき、はじめて「今でしょ!」と笑顔で応じていただいた。

ファイル 642-3.jpg ファイル 642-4.jpg

控室でお願いした記念写真。
「ポーズの手の角度にコツはありますか」とお聞きしたら「ないです」とのこと。
ファイル 642-5.jpg