Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2013年06月号)
能力は現在進行形で見よう
まず残念なご報告から。5月に東進衛星予備校の全国大会があった。今年も運営部門優秀校の表彰は受けたが、合格実績部門の表彰から漏れた。京大や医学部、早慶上智などではしっかり結果を出したものの、東大の実績が後退したのが響いた。
しかしながらそれは結果。そこに至るプロセスの中に、明確な課題を見つけられなければ修正して進歩することはできない。そしてその課題を解決する具体的な行動ステップに分解して落とし込めるかどうか、それを継続して続けられるかどうかが、結果を変える力になる。すでにその課題は分析し、対策を具体化した。スタッフ全員でベクトルを共有して、実行している。
このやり方自体は、受験生のみならず子供たちの課題克服に対しても同じだ。テストの成績はある時点での現状分析に過ぎない。その中から課題を明確に見つけ出し、それに対しての対策を具体的に立てて、その実行を一歩一歩継続し続ける以外に解決する方法はないはずだ。
もう一度、保護者としての役割を思い起こしてほしい。けっして今の成績だけ見て子供を評価してはいけない。また子供自身も成績に一喜一憂させてはいけない。まず、今の良いところを認めることから始めよう。そして、子供自身に次はどんな点数を取りたいかを描かせる。どこまで前進したいかという本人自身の気持ちを引き出すことが大切。最後に、それを具体的な行動に分解することを自分で考えさせること、未来を自分で描かせることがポイントだ。そのためには、親は子供の能力を現在進行形で見よう。必ず素晴らしい成長をすると信じる心が、肯定のメッセージを生み出し、その言葉が、本人のやる気を生み出す。
いよいよ高校部東進衛星予備校五井駅前校を開校します。まだまだ道半ばも至りません。これからも皆様のご期待に応えるように一歩一歩努力します。
※この内容は2013/06塾だよりに掲載したものです。
高校部東進衛星予備校五井駅前校の開校のときである。
東進衛星予備校の運営ノウハウも、年数が繰り返され始めて、さらに大網白里校で3校体制となり、改善のスピードがどんどん加速してきた時期だ。いわゆるPDCAループ。組織的に取り組むことで、経営品質を一定以上の水準を保ちレベルアップすることが素早く進み進化する。
そして、さらに次なる挑戦へと、五井駅前校を開校し、ユーカリが丘校、おゆみ野駅前校と開校を続けていくスタートになった。
ちょうど、今年、新規開校を行う状況と似ている。しばらくは、厳しい環境になるかもしれないが、その試練を乗り越えて、次へ進むつもりである。
受験生が試練を乗り越えて成長するように、私たちの能力も未来進行形で捉えて、さらなる高い経営品質を目指します。