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[巻頭言2010/03より] 特別の瞬間

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年03月号)

特別の瞬間

 この塾だよりが届く頃には、公立高校の一般入試の発表待ち、そして大学入試も終盤の発表待ちの時期となる。

 去年も書いたが、大切なことなので敢えて繰り返して書きたい。入試は受験生にとっては特別の瞬間だ。入試を受けている瞬間、合格発表の瞬間に人生の運命が分かれたかに見える。しかしそのときだけが特別なのだろうか。

 人生の運命は、実は毎日毎日の日々刻々全ての瞬間に少しずつ分岐し続けている。一見単調な、どちらに進んでも大差ないように見えるその瞬間瞬間をどう充実して過ごしたかで、未来が少しずつ変わるのだ。そして差がはっきり見えるまで気づかない。いつでも、今このときが特別の瞬間。二度と帰らない大切な時間であることに気づいて、充実して過ごしてほしい。

 さあ、塾では新しい学期が始まる。充実した毎日が未来を拓く。後悔することのない一年としよう。

※この内容は2010/03塾だよりに掲載したものです。
 このバックナンバー企画も、また1年を一巡して次の年度となった。
 毎年同じ時期には内容も同じようなものになるが、敢えて同じことを繰り返して書いているものもある。この、どんなときでも「特別」の瞬間であり、なにか特別のある瞬間があるのではないという、「一期一会」の話しは、繰り返して書き続けている。
 私たち塾の現場に身を置いていると、入試という瞬間ですら、毎年毎年の繰り返しに見えてしまい勝ちだ。それではいけない。
生徒や保護者にとっては、その入試に向かう一瞬一瞬が一生のうちの二度とない特別の瞬間であるということを、私たちが油断して忘れないように、襟を正して真摯に向かい合うためにも、書き続けていかなければならないと考える。
 振り返ってあのときがあったからと、未来で評価されるように、真剣に向かい合っていきます。

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