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[巻頭言2010/12より] 未知との遭遇

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2010年12月号)

未知との遭遇

 ノーベル化学賞を受賞された鈴木章北大名誉教授のインタビューに「セレンディピティ」という言葉が出てきた。セレンディピティとは、偶然に出会う「能力」を意味している。努力によって「偶然」の起きる確率も変えうるものと考えるのだ。何かを成し遂げた者だけがよく言う言葉のひとつである。

 学びとは何か。

 それは自分の中にない、新しいものに出会い、それを自分の中に取り込む作業ではないだろうか。言い換えると自分自身を「変え続ける」ことである。人の心は弱く常に楽な道に流され、習慣的行動を選択する。それを変えるには習慣を変えるコツを掴みそれを習慣化ことが必要なのだ。

 はたして、大人は、何か新しい「習慣」にチャレンジしているだろうか。毎日の行動が昨日と同じでは、未知なるものにすら出会わない。
 親自身も自らを高める学びに挑戦し続けてほしい。未知との遭遇を大切に。

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※この内容は2010/12塾だよりに掲載したものです。
 新しい年が目の前である。
 親は、子供には厳しく接しても、自分自身は、つい甘やかして過ごしていないだろうか。
 脳科学ですでに分かっていることだが、脳は、よほど強い気持ちでことに臨まない限り、楽な方へと、つまり同じことの繰り返しの、易きに流れる選択を選ぶようにできている。
 親だけでなく、すべての大人が、常に学び続ける姿を見せることが、一番大切だ。もちろん、その「学び」は指導要領で規定された範囲である必要はない。何でもよいから新しいことへの、毎日の少しずつの努力。昨日とは少しだけでも異なる、新しく前進した今日とするために。
 新しい年が、多くの人にとって、何かを新しくチャレンジする年になることを願う。

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