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入試とは…

公立高校入試が終了し、約一か月半の長丁場にひと段落が着きました。
新型コロナウイルスの流行、緊急事態宣言などの前代未聞のことが多くあった今年。
受験生とその保護者の方にとっては受験生としての純粋な心配や不安、期待などだけでなく、そもそも受験自体が成立するのかという心配すらあったことと思います。
それでも受験生がやるべきことは「己を鍛える」の一点であることは決して変わらないと腹を据え、迎えた入試でした。

入試前はどうしても不安が募ります。
本当にこの勉強法でいいのか。
このままのペースで勉強していて間に合うのか。
まだできないところをできるようにしたいのに手が回らない。時間が足りない。
いろいろな相談がありました。
そのたびに返すのは「今やっていることは間違っていない」「時間が足りない中でもできることをひとつ一つやる」「複数のことを一度にすることはできないのだから、まず目の前のことをやろう」「一つ片づけたら、次の一つ。それで大丈夫だ」ということです。

入試は生徒にとって「自分で選んだハードル」に「自分自身が試され」、その結果として「自分の過ごす環境が変わる」ほとんど始めての経験です。
人生において、同じような状況になることはこれから何度もあります。
そのたびに不安や心配、期待などいろいろな感情がこみ上げます。
それでもその感情を否定せず受け入れて、目の前のやるべきことに集中する。
その結果、望む未来を掴む。
後悔も喜びもすべて呑み込んで、次のステージに進む。
人はそうやって一個の人間として成り立っていきます。
その最初の一歩に関われたことに心から感謝します。

3/5(金)公立高校入試の合否発表があります。
喜ばしい結果を目指し、求めて突っ走ってきた受験生生活です。
結果がどのようなものであっても、目標をもって頑張ってきた事実は何も変わりません。
そのことを忘れずに前を向いて、次のステージで次のハードル向かって、一生懸命に邁進してほしいと願っています。

(教務 森山)