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あきらめるには…まだ

私は今、絵の勉強をしています。
これまではずっと、絵を描くのが好きで、気ままに自由に描いてきましたが…
大人になってから、ちゃんと絵の勉強をしてみたいと思い、今勉強をしています。

勉強って、教科だけではないんですよね。
学校やテストだけが勉強ではなくて、言ってしまえば人生すべてが勉強です。
社会人になってからの方が、勉強する機会は多い気がします。
そう思うと、学生時代に勉強してきた内容は直接は活きてこなくとも、勉強のやり方、モチベーションや集中力の保ち方などは、とても役に立っていると感じます。

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どんな勉強においても、必ずぶつかる壁が「劣等感」なのかなと思います。

自分の中で目標を立てて、熱心にそれに向かって頑張っていても、
ふと「自分ってダメだなぁ」と思うことがあります。
頑張る意味って何だろう?
これを続けて、自分はできるようになるのかな?
目標を達成できないんじゃないかな?
そんな風に不安に駆られて、手が止まって、立ち止まってしまう。

そういう時は、モチベーションが落ちていてやる気も出てこないことが多いです。
そして何より、「誰か」と比べています。
比べてダメだと思うから劣等感なんです。

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比較して良い時というのは、自分が波に乗っていて「よっしゃ!もっとがんばろう」と思える時です。
ダメだと思っている時は、むしろ「ああ~やっぱり自分ってダメなんだ…」と思って、どんどん泥沼にはまっていきます。
競争心は、前へ進む時には追い風になりますが、自分が劣等感に苛まれている時にはマイナスにしか働きません。

自分がそんな風にドツボにはまっていると思った時は、まず「比べるのをやめる」こと!
正直、自分より優れている人と言うのは世界中にごまんといます。
自分が一番!!ということは、生きている限りきっとありません。

そして、一番の人なんてきっと世の中に存在しません。
仮に一番の人がいたとして、それはきっと「ある特定の分野」に限られているはずです。
その人にだって、ニガテな所はあります。勉強はできるけど、運動はちょっと…とか。
だからといって下に見るとかではなく、人間だれだって得手不得手があるということです。

あと、自分はどうせ…と自分を底辺に見ているなら、その考えも間違っています。
誰かと比べたら、あなただってすぐれているよ!とかそういう話ではありません。

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勝ち負けではなく、自分がどうしたいのかが大事なんです。

今の自分のままでいい?
自分はどうなっていきたい?

そのために、どうしていったらいいのだろう。
そんな風にして、自分が自分の為になることを考えてみます。

私の場合は、絵の勉強をしていますが、自分よりはるかに上手な人を見るたびに、「やっぱり自分はダメかも…」と思っていました。
すごく苦しくて、絵を描くのも嫌になってしまったりして、もうなんだか暗闇にいるような感じでした。
絵を描けば描くほど、自分が嫌いになっていってしまうんです。

でも、そんな時に「じゃあ、絵を描くのをやめる?」と思ったら、
「やめたくない!上手になりたい、素敵な絵を描きたい!」と自分が思ってることに気づきました。
これが本心なんだと思ったら、うまくなれるように努力しよう、自分のペースで上手になっていこう、絵を描き続けよう!と思えました。
自分より上手な人と比べて落ち込まず、いい意味で、周りを気にしなくなりました。

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何かに成功した人は、あきらめなかった人。
多分、成功してキラキラ輝いている人たちも、そうやって苦しんでいる時期が必ずあります。

お笑い芸人さんが下積みを経て、芸歴○年でようやくブレイクした。
歌手が観客もファンもほとんどいない路上ライブから始めて、今では世界中をツアーで回っている。
俳優さんがバイトや極貧の経験を経て、今ではドラマや映画にひっぱりだこで、アカデミー賞をとるまでになった。
スポーツ選手がケガや病気をしたけれど、それを克服して大会で優勝した。

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何度もあきらめそうになった。
それでも、「自分がこうしたい」という気持ちがあったから…
努力を続けることができて、それが成功につながっています。

自分をあきらめるには、まだ早いよ!
そんな風に思って、前へ進む勇気を持っていってください。
あきらめるほど、本気で努力していたかな?なんて自分に意地悪を言っても良いかもしれません。
それが、なりたい自分を目指すことなら!

(教務 風野)