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勉強そのものではなく、勉強法を教える

こんにちは、ismユーカリが丘教務の後藤です。

コロナウィルスの対応から、意外と早く授業を再開させていただくことができました。学校の再開はまだ先(というより、そろそろ春休み)ということで、子どもを持つ方々の中には勉強せずダレていくのが心配になっていく方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな中、あるネット記事を見かけました。

休校中に子供が陥りがちな自宅勉強の落とし穴 小学生がやってはいけない勉強法ワースト5 | 子育て - 東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/336512

休校中の勉強法に関する記事です。この記事では、以下の5つの勉強法が「やってはいけない」ものとして紹介されています。

1.教科書まとめ勉強
2.調べて埋める勉強
3.ながめ勉強
4.ながら勉強
5.書きまくる勉強

概ねいい記事ですが……1番だけいただけないですね…結論から申し上げますと、誉田進学塾では「教科書まとめ勉強」を推奨しております(ノートまとめ、と呼んでおります)。いただけない1番はさておき、ほかの部分を読んでみると…確かに「その通り」と言いたくなる部分が多いです。1番を後回しにして他の部分を見てみましょう。

「調べて埋める勉強」や「ながめ勉強」のような、見るだけの勉強というのは頭を使える量に限度があります。天才であれば見ただけで覚えるということもあるでしょうが、それだけでは不十分な人がほとんどです。また、「この勉強(風)をした子に、すぐにその問題集を再度やらせてみても、全然できません。」という記事中の文章も見逃せません。テストや入試では教科書を読めない、ということは「教科書を読めなくてもゼロから問題が解ける」というところを目標にする必要があるのです。また、小見出しや文章中にもあるように「見て覚える勉強」と、「問題を解く勉強」は分ける、というのは鉄則です。誉田進学塾ではそれぞれ「インプット」と「アウトプット」と呼んでいますが、インプットをしたら問題を解いて、何が頭に入りきらなかったかを確認する作業が必須です。
「ながら勉強」が良くないのは記事でも語られている通り、言わずもがなですので省略しますが、この「インプット」において、「ノートまとめ」、つまり記事中で「教科書まとめ勉強」と呼ばれている勉強法は非常に有効であると、私個人も誉田進学塾としても考えております。この「教科書まとめ勉強」の何が良くないか、記事を読んでみると…

「実は95%強の子どもたちは、この勉強法で成果を出せません。一見誰もができそうにみえて、実はとても高度な勉強法だからです。教科書まとめ勉強で行われている作業は、①教科書を読んで理解し、②脳内で要点を整理して、③ノートに要点を再配置する、というものです。こんな高度な勉強、ちゃんとやれるのは学年で常時上位5%に入れる生徒ぐらいでしょう。つまり、95%強の生徒は、(中略)ただの教科書丸写しをすることになります。」

というわけで、この記事では教科書まとめ勉強法そのものを批判しているわけではありません。多くの中学生が教科書まとめ勉強法をできない、ということを書いています。
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というわけで、誉田進学塾では、定期試験勉強期間ではただの自習…ではなく、自習を見せていただくことを通して、正しいノートまとめの方法をしっかり指導していきます。「上位5%しかノートまとめができない」ということであれば、我々がその、上位5%に生徒を入れてあげればいい。そういった思いで、我々は教科書まとめ勉強法を推奨しています。

(写真は定期試験勉強期間の様子です。誉田進学塾では定期試験勉強期間には過去問の配布や傾向と対策のような特別講義を行うことはせず、生徒自らが塾で自習し、勉強方法を身に着けていくというスタイルをとっております。なお、現在はコロナウィルス対策のため、誉田進学塾でも塾での自習は禁止させていただいております。)