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新年度を迎えるにあたって(中学受験をした方へ)

明日は、公立高校前期入試。
悲喜こもごもになると思います。合格の子もいれば、不合格の子もいます。
後期に向けて、今後どのように判断していくか。
どれだけ学習にいそしめるか。こういうところが大事になってくると思います。

そして、新年度開講も近づいてきました。
新年度前、最後の入塾試験を終え、新年度の準備も佳境です。

もちろん、学年問わずさまざまな生徒さんが入塾してくださいます。今年はどんな生徒に会えるか楽しみですね。

その中には、「中学受験を失敗して中学部でリベンジ」を考えて入塾してくださる方もいます。もちろん力になろうと思っています。

中学受験と違って、高校受験は「自分の受験」となります。
中学受験は「親の受験」ともいわれ、今後生活するであろう6年間という環境を親側が決めていました。

しかし、高校受験は違います。
自律し、自立し始める年齢だからこそ、本人たちが後悔なく決断し、志望校をつかみ取る。そんな生活になります。
(今までの生活とは少し異なりますので、念のためお伝えしておきます)

ここに来るまで、様々な過程があったはずです。
本人の感情も様々あったことでしょう。

もし、これを読んでくださっている中学受験を経験したおうちの方は、塾の新年度開講までにやっておいていただきたいことがあります。
(私たちの塾に入塾しない方でも是非)

それは、「本人の頑張りをしっかりと承認しておいてほしい」ということです。
あなたはよくやった、あなたの頑張りは決して無駄ではない。誇りである、と。

実は、中学受験をさせた方が、心理面も成長するのではなかろうか、という考えがあるようですが、それはNOです。
「受験をした」という行為そのものが「心的成長」と促すことは、そこまでありません。
(捉えられ方で誤解されてしまうものいけないので、もうちょっとわかりやすく書いておきます。「子ども」は受験を通しても「子ども」のまま、ということなのです。ワイワイキャーキャーやりながら、時に泣いて、落ち込んで、また元気になって、そんな感情を思いっきり出しながら、「成長したかな?」というときにはもう受験は終わっているんです。)

結果がどうこうではなく、ここまで進んだことにこそ価値がある。立派に進んできたのは、あなただ。

このメッセージが、生徒本人にも一番です。

去年、私が入塾前面談をした(たまたまです)時に、まさに上記のようなことを伝えました。
生徒さんの目が潤んでいたことをよく覚えています。
あなたが一生懸命取り組み、頑張ってきたこと、そのものが宝である、ということです。

いかに決意し、前を向けるか。
そこには最高の「承認」が必要なのです。
ぜひ、そうした場を作っていただき、新年度を迎えていただければと思います。

(内田)