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「わからない」を楽しもう

春期講習も終わって、通常授業も2日目です。
私たちもそうですが、生徒もリズムを取り戻すのにちょっと苦労。
学校が始まったこともあるかもしれませんね。

今日は中学2年生。いつも元気なクラスも、前半はとても疲れた様子。(不思議なことに、前半と後半だと、ほとんどの場合は後半の方が元気なんです。)
始まった瞬間に息抜きのクイズを要求されます。(春期講習ではあえてクイズを多用しています。)
ですが、もう講習は終わっていますし、いつもやっていると効果(有難味?)が薄れます。ここは毅然とした態度で却下。

今回は式の計算のまとめ。少し難しめの問題。
その中から1問。
「x+y+z=0のとき、x/z+x/y+y/z+y/x+(x+z)/x+(y+z)/yの値を求めよ」
(読みにくいですよね。すみません。)
大人からするとどうってことない問題。でも中2にとっては…。

ノーヒントでできたのは1人か2人。
ちょっとヒントもらってちらほら。
かな~りヒントもらって2/3ぐらい。
他はヒントもらっても???
わかった人は「おぉーっ」と歓声を上げていましたが、その声の大きさはヒントもらった度合と反比例していました。
やはり、自分で頭を使って解けた時の爽快感は格別。
これが数学の醍醐味だと思います。だからほんとはヒントあげたくないのです。

その爽快感・達成感をどれだけ生徒に与えられるか、それが私の目標です。なかなか難しい…。

数学難問だと嫌な顔をする生徒がまだまだ多いです。でも、そんな生徒もクイズで悩んでいるときの表情はとても生き生きとしています。クイズも数学も同じなんだよ、とこれからも常に言い続けていくつもりです。

(鎌取教室 森賀)