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国語の勉強

国語は小学生から高校生までほとんど同じ単元を扱う唯一の科目です。
中学校、高校で古文や漢文という単元が増えますが、科目の主要単元が現代文であることは変わりありません。
そして、その現代文の解き方も基本的には小学校1年生でも高校3年生でも変わりありません。
変わるのは読解の深さです。

低学年の問題であればあるほど、問題の解答は傍線部や空欄のごく近くにあります。
ですから、文章を読み飛ばしなく頭から順に読んでいけば、多くの問題は簡単に解くことができます。
これが高学年になると、傍線部や空欄の近くに解答はなく、ヒントだけが書いてあります。
さらに、高校入試レベルになると、傍線部や空欄の近くだけでなく、本文全体から読み取る必要がある場合があります。
このように、高学年になればなるほど、ただ読むだけではなく、一文の塊として読む、一文の中で主述・修飾被修飾の関係を掴む、文章全体の対比構造や因果関係を見つけるなどのステップが必要になります。
その一問を解くのに、きちんと思考のステップを踏んでいるかが正誤を分けるようになっていくのです。
ですが、その点の意識がなく、日常言語の延長線上のものとして解いていると、当然文章構造がつかめないまま解いていることになりますので、〇は取れなくなってしまいます。
低学年のうちは「なんとなく」で解けていた国語が、高学年になると「なんとなく」では解けなくなるのはこのためです。

授業では特に解説に置いて、文章構造をつかんで解くこと、思考のステップを踏むこと、読解手順を重視して進めています。
しかし、一人でやる時は全員での解説はありません。
だからこそ、授業でやったことを思い出しながら、意識的に思考のステップを踏みながら進めてもらいたいと思います。
お子様が宿題をやっている様子が見られるとき、この答えになる理由は何?など問いかけてみてください。
流暢に説明できなくてもよいです。
自分なりの説明ができるようであれば、国語の解き方としてはOKです。
ぜひ、そのまま進めてもらいたいと思います。
解き方でわからないものがあれば、ぜひ質問に来てください。待っています!

(教務 森山)