入試真っ只中ですが、本日は1月入塾試験の日でございました。
前回が1/7(土)実施でしたので、今回は2回目。
12月の冬期入塾試験から数えると、3回目になるお子さまもいるかもしれません。
お忙しい中、塾にお越しくださいましてありがとうございます。
いつも、そういう思いを込めて塾の説明をさせていただいております。
入塾させたら、「右上がりの直線」で成績が推移していくというイメージを持たれる方がいらっしゃいます。
実はそうじゃないんですね。
最終的には、右上のゴールを目指して進んでは行きますが、「浮き沈みを繰り返しながら右上に向かう曲線」を描くのが正解です。
もちろん、塾ですので実力をつけるようにするのは当たり前ですが、相手は子ども。
大人でさえ調子のいい時と、そうでないときがあるのですから、子どもは尚更です。
だからこそ、「塾とご家庭で支えましょう」という考えをお伝えしているんです。
塾にいるのは、ご家庭にいる時間に比べれば、わずかなものです。
家でも自分でできるようになる。それが本当のレベルアップです。
じゃあ、どう指導をしようか。
私たちも日々悩んで、改善を図っています。
最近、私が思うのは、
「範囲を限定すること」
「やり方を教えること」
「確認(テストみたいな)をして、成功体験をさせる」
の3つが大事なのではないか、ということです。
子どもが「わからない」という原因を考えてみると…
・覚えられない
・イメージが湧かない
・やり方がわからない(計算とか)
・そもそもあんまり好きじゃない(やる気にならない)
このあたりですかね。
子どもたちは、自分のキャパシティで何とかなるものは、
「できる~」
「かんたん~」
と言います。
自分のキャパシティを超えてしまうと、
「むりー」
「わかんないー」
と言います。
まぁ、そんなものです。
で、その時に「しっかりやりなさい」「ちゃんとがんばりなさい」という言葉をかけられることは多いです。
一見、喝を入れて頑張らせているのですが、子どもたちからすると「自分でできる方法が手に入らないから、ただ怒られているように感じる」のようになってしまうのです。
わからない
↓
方法もわからない
↓
解決できないからやりたくない
↓
きらいになる
というフローチャートを描いてしまう可能性があるのです。
塾は新しいことを学ぶ場です。自分のキャパシティを超える体験をすることも多々あるでしょう。
その時に、ご家庭にお願いしたいこと。それは、
「出来るところはどこまでなのか、を明確にさせる」です。
どこまでわかるのか、どこでわからなくなるのか。
それを言語化する。そうすると、「ここまでは大丈夫」という部分を自覚できます。
わからないものは質問してくれれば対応します。塾ですから。
そのやりとりを通して、少しずつキャパシティを広げて、自分で出来るものを増やしていく。
それが「できた!」という瞬間に凝縮されるわけなんです。
だから一直線ではなく、遠回りしながら、蛇行しながら進んでいくんです。
しかし、それも成長過程の一部ですから。
その時は辛いと感じるときもあるかもしれませんが、その先があると信じて塾に送り出していただけたらと思います。
新年度、ご一緒にお勉強出来る日を待っています。
(ちなみに2月も入塾試験が1度あります。ご参考に。)
(内田)