今日は小4の算数の日。
範囲は分数です。
計算の仕方は先週勉強しているので、今日は応用問題。
そのなかで、こんな問題を解きました。
150cmのテープがあります。
3/5mを使うと、残りは何cmですか。
一見簡単そうな問題ですが、実はかなりのひっかけ問題です。
小4の生徒は一体どんなところにひっかかるのか、
みなさんは予測できますか?
(ちなみに、今年の小4は全員がひっかかりました。)
では、私のひっかけ解説のスタートです。
まず私が、「図を書かないと始まらないよね」と言いながら
ホワイトボードに横線をかき、150cmと書きます。
そのうち3/5を使うから、その横線を5等分します。
すると、1つ分が30cmであることはすぐわかるので、
図に30cmと書き込みます。
それが3つ分なので、90cmを使ったことになる。
はい、答えは90cmですね。
…って、違いますよねっ!
残りなので150-90=60 ということで正解は60cm。
ちゃんと60cmになった人~?
おお、こんなにたくさんいるのか。
けど正解は90cmなんです実は。
生徒「え!?」
150cmから90cmを使うと、60cmなのはみんな大丈夫ですよね?
だけど正解は90cmなんです。
生徒「???」
みんな不思議な顔をします。
生徒の頭の中に浮かんでいる「?」という文字が見えそうなくらい、
みんな混乱していました。
この瞬間、生徒の脳みそはフル回転しています。
思考力を鍛えている瞬間です。
そこで私が、
「あのさ、テープの3/5を使ったなんて、どこに書いてある?」
とふると、前回の授業内容を覚えている人はピーンときます。
「3/5と3/5mは違うんだ!」
これが、ひらめく瞬間です。
このように、ひらめき体験を生徒にいっぱい積んでもらうために、
いろんなひっかけや落とし穴を授業で準備しています。
みんな、うまくかわしてね!
(かわされたら悔しいけど…)
(ismおゆみ野 理系教務 新倉)