冬期講習2日目です。
講習中のいいところはというと、中1と中2は演習もないため1コマ当たりの授業時間が実にたっぷりとれるところ。
普段ismの理科は40分ですが、それが90分になりますから、しっかり1つ1つのことに時間をかけて説明できるのが嬉しいですね。
本日の大網では中学2年生が冬期2回目の理科の授業日でした。
単元は火山と地震。
地震には初期微動と主要動があり、それぞれ縦波と横波の形で振動が伝わってきます。
縦波ってどんな形だと思う?と聞くと、縦に揺れる波!とな。
さぁでは、講習だからこそできる「実験」です。
縦波、実際生徒にやってもらいました。
使うのはこちら。懐かしの「階段で遊ぶやつ」です。
(正式名称が分かりません。笑)
縦波をやってみて!というと
頑張って縦に揺らしてくれました。
しかし実はこれは「横波」なのです。
縦波はどんな伝わり方をするのかというとばねの端を太鼓をたたくように「ぽんっ」と強めに叩きます。
ちょっと写真じゃ分かりづらいのですが、縦波振動が押し出すようにばねを伝わっていきます。
これが縦波の伝わり方。もっと詳しいことは高校物理でも習いますからその時のお楽しみに♪
実際に目で見てみると、「へぇ、こんな伝わり方なんだ」ってわかりやすいと思います。
講習ならではの目で見た授業で、生徒に少しでも印象づけられたらなと思います。
初期微動が起こり、それを観測することで地震速報が発信できて、私たちの身近な安全も守っています。
また主要動が届くまでの「初期微動継続時間」では震源からの距離も測定できるので、震源地の特定にもつながります。
身近なことにたくさん繋がっている理科。
「暗記科目」なんて思って取り組んでしまうのはもったいないと感じます。
今まで当たり前だった自然現象や日常で起こっていることの仕組みを少しでも生徒に伝えられたらなと思いながら創意工夫の日々です。
講習って時間が長いからなぁ…なんてぼやく生徒もいますが、
たっぷり時間があるからこそ伝えられる勉強の面白エッセンスを提供できるといいなと思います。
明日は合同授業から受験生たちが返ってきます。
賑やかな教室でまだまだ楽しんでいきましょう。
(教務 梅橋)