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[巻頭言2012/09より] もうだめだと思ったときが勉強の始まり!!

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2012年09月号)

もうだめだと思ったときが勉強の始まり!!

 夏期講習も無事終了。今年は、地域によっては、学校の夏休みがかなり早く始まって早く終わるので日程が厳しかったが、全てを予定通り終了した。

 受験生は朝から暗くなるまでびっしりのスケジュールを乗り越えた。始める前はこんなに頑張れないと思っていた生徒も多かったに違いない。でもやってみると、自分が思っていたより、本当はずっと大きな頑張れる力を持っていたことに気づいたはずだ。

 人の限界は自分自身の心が決めている。自分でここまでだと思った瞬間にそれがその人の限界になってしまう。本当の限界はまだもっと先にあるのに、自分自身で諦めてしまって限界を作ってしまうのだ。もし、もうだめだと思わずに、まだ限界ではないと強く信念を持ち、諦めずにそれを越えようとする気持ちで、必死にもがきながらもチャレンジし続けると、どこかでスッと限界を超えてもっと遠くまで進むことができるようになる。

 これは限界だと思っていたところまで、必死に頑張ったときにしか体験できない感覚なのだ。この夏、受験生たちはその体験をしたはずだ。いよいよ実りの秋、試されるのはこれから。まずできると信じよう。そしてどうすればできるかだけを考えよう。もうだめだと思ったときが、勉強の始まり。

※この内容は2012/09塾だよりに掲載したものです。
 脳科学の話の繰り返しになるが、ここがゴールだと思うことは「否定語」に働くという。その意味ではここが限界だと思うことも当然否定語として働くだろう。
 否定語は、脳の働きにブレーキをかけるそうだ。もう少しでゴールだと考えることや、この先で限界だと思うことで、脳の活動にブレーキがかかり、その手前から行動も落ちていく。限界だと決めつけずに、今は難しく感じるが、まだ進めるはずだと強く思うことによって、そのブレーキを弱めることが可能となる。
 未来への連続する時間の理解は、成長のかなり遅い時期に発達するという。子供は、困難に対して自分の力で努力して突破した体験が多くはないので、感覚的に現在の困難を超えた先を想像することが難しい。
 適切な壁を与え、自力で一つひとつをクリアすることで、その経験から会得させていくしかない。
 今年の夏も、塾生にとって、その夏になることを願う。

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