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[巻頭言2012/10より] 試行錯誤の経験!!

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より

(2012年04月号)

試行錯誤の経験!!

 無事、春期講習が始まった。昨年は震災の影響を受けての新年度、そして春期講習。計画停電の対応に追われながらなんとかスケジュール通りに乗り切った。今年は、そんな心配をせずにスタートを切れたことに感謝。

 これから学校も新学期を迎える。新しい学校への進学、新学年への進級が待っている。未知なるものに挑戦するときだ。初めてのものへのチャレンジは誰でもドキドキする。どんなことが待っているか、期待に胸が膨らむ。その反面、結果が分からない不安も感じるだろう。失敗したらどうしようというマイナスの感情から、新しい一歩を踏み出すことに躊躇するかもしれない。

 それは、正解を選ばなければならないという強いプレッシャーが原因となっていることが多い。しかし、初めから正解が必要ではないのだ。試行錯誤しながら、成功にたどり着くまでのプロセスを体験することに意味がある。子どもたちの人生はまだ始まったばかり。将来の成功のために、今のうちに小さな失敗をたくさん経験してほしいと願う。そして保護者の皆さまも、長期的視点に立ち、結果の正否でなく、間違えても挑戦する気持ちを誉めることにフォーカスしてほしい。まだ新しい春が始まったばかり。

※この内容は2012/04塾だよりに掲載したものです。
 「試行錯誤」は「メタ認知」と関係が深いようである。
 最近の脳科学やAiからのアプローチで、Aiでは未だ実現できないヒトの能力「メタ認知」について少しずつ分かり始めているようだ。
 メタ認知とは、自分の思考や知覚を認知し、評価する能力のことである。例えば、ある事柄について自分は「わかっている」ということが「わかっている」能力、知っている「記憶している」ということを「記憶している」能力である。いわゆる「無知の知」なども代表であろうか。
 メタ認知の能力は脳の働きの中でも、より高度で複雑な働きに対して、大きな影響をもたらす。
 このメタ認知力を高めることに、試行錯誤しながらの学習が効果的なのかもしれない。若いうちにメタ認知を高めることは、瞬発的判断力や、抽象的な思考力などを高めるはずだ。
 新しい挑戦とともに、試行錯誤をたくさん体験してほしい。

 今年の夏も、そんな夏を実現したい。

※この2012年の卒業パーティーの写真より
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