入塾試験について

入塾試験の出題方針と学習アドバイス

算数 出題方針

 「塾に通うのはこれから」であることを前提として作問しますので、特別な勉強をしていなければ解けないような問題は出題しませんが、小学校で学習する内容よりは難しいです。全国統一小学生テストを受験されている方が多くいらっしゃいますが、おおむね同じ難易度です。全国統一小学生テストに出題されている問題のうち、かなり基礎的なレベルとかなり応用的なレベルは、選抜に適さないので出題しません。全国統一小学生テストで6~7割くらい得点できれば力としては十分で、あとはその日の出来次第だと思います。

 重視しているのは「正確に計算できること」と「問題の意図を把握できること」、そして応用力として「与えられた条件に基づいてその場で試行錯誤してみること(≒書きながら考えること)」です。解法を知っていなければ解けないような問題を出題することはなく、○○算というような、いわゆる特殊算は出題しません。もちろん入塾後はそのような問題も学習することになりますが、入塾前から解法を知っていることを求めてはいません。

 図形問題については、3年生までに小学校で習っていることはわずかなので、面積や角度を求める問題は出題していません。図形分野を出題する場合は、積み上げた立方体の数を数えるなど、その場で考えられるやさしめの問題を出題します。

国語 出題方針

 1000 字前後の読解問題を2題出題します。受験されている方が多くいらっしゃる全国統一小学生テストでは、2000字~3000字の物語文が1題出題されることが多く、3年生にとってはかなりの長さですが、入塾試験はその半分くらいの字数です。

 重視しているのは、「文章を読み内容をとらえることができるか」で、語句知識も出題しますが、中心になるのは読解問題です。当てはまる接続語を選ぶ問題や、指示語の指す内容を考える問題、行動や気持ちの理由を考える問題など、ごく一般的な国語の読解問題です。もっともふさわしいものを選ぶ選択問題を何問か出題しますが、選択肢の一部分から判断したり、微妙な言い回しのちがいから判断したりするような問題は出題せず、本文の内容をとらえることができていれば迷わず解答できるような問題です。記述問題を出題する場合は、ほとんどが書き抜き問題で、自分の言葉でまとめる必要があるような難しい記述問題は出題しません。

採点について

 理解度をみるのが目的ですので、採点は厳しくありません。たとえば、国語の書き抜き問題で、「遠くを見ようと目をこらした」と書き抜くべき問題で「遠くをみようとめをこらした」とひらがなで書いてしまった場合、本来は書き抜いていないのでバツですが、設問に対して答えることはできていると判断します。漢字の書き取りでも、「とめ・はね・はらい」でバツにすることはありません(入塾後は厳しく指導します)。なお、字が雑な場合も、読めれば正解にしますが、判別できない場合は正解にできませんので丁寧に書くことを心がけてください。

算数 学習アドバイス

 計算力と読解力を養っておくことが最低限必要です。計算は、方法を知っているということでなく、早く正確に計算できなければなりません。計算力は短期間に一気に引き上げるということはできませんので、計算練習を毎日やるのが最良の学習です。日々の計算をはじめるのは早いに越したことはありません。毎日取り組む習慣がない場合は、すぐにスタートすることをおすすめします。計算ドリルや百ます計算でも構いませんし、公文式やそろばん教室ならば、計算力を確実に引き上げてくれる上、集中力も身に付くでしょう。塾が始まった後に両立するのが楽でないことを考えると、低学年のうちに通い、ある程度身に付けた上で、4年生以降は塾の学習に切り替えるのがよいと思います。

 算数における読解力は、問題の意図を把握できるということです。なるべく多くの経験を積むのが一番の練習ですが、小学校の学習では、どのような計算をすればいいかで迷うケースは多くないと思いますので、書店で小学校の学習レベルより少し難しめの問題集を購入して取り組むのがよいでしょう。次ページを参考にしてください。

国語 学習アドバイス

 読む力が大切です。入塾試験では、本文の内容をとらえることができていれば迷わず解答できるような問題が中心ですから、文章そのものを普通に読むことができればじゅうぶん答えられます。ここでいう「読む」とは、文章の内容をつかむ力ということですが、知らない言葉や表現があったり、経験したことのない場面が描かれていたりすると、子どもには内容をつかむのが難しくなりますので、ある程度の語彙力や、文章を読み解く経験が必要です。

 文章に書かれていたことにもとづかず、自分の感覚や推測で答えてしまうケースもありますので、低学年のうちは、親が一緒に読んであげるということも必要でしょう。状況が思い浮かぶように、気持ちを込めて読んだり、状況について補足や説明をしたり、登場人物の行動に対する疑問や感想を付け加えたり、知らなそうな言葉があったら意味を教えてあげたりしながら一緒に読んであげると効果的です。

 文章の内容をつかめないまま答えていそうならば、低学年のうちにじっくりつきあってあげるのがよいと思います。国語の問題は、友情、母子愛、心の成長などを描いた「いい文章」が多いので、丁寧に読んで内容を味わう経験を積ませてあげることは子どもの成長を促しますし、きっと国語が好きになると思います。

問題集について

 問題集を選ぶ際、子どもへの期待を込めて、到達して欲しいレベルの問題集、つまり難しめの問題集を選びたくなることもあるかもしれませんが、難しすぎるものを選ばないようにしてください。できない問題ばかりが並んでいると、子どものやる気が落ちて継続できなかったり、教え込むばかりになってしまったりします。半分くらいは正解できるものを選ぶのがおすすめです。迷う場合は 2 冊購入して取り組みながら様子を見るのもよいでしょう。

 意欲がありできそうならば、一つ上の学年の問題集に取り組むのも効果的です。よほどレベルの高いものでなければ取り組めるものも多いと思います。ただし、先取りして学んでおくことは大して重要ではありません。家庭学習でかなり先取りをしたとしても、中学受験のための進度の速い勉強が始まると、すぐにリードはなくなります。計算力のように、土台になる力は後になって確実にいきますが、○○算のようなものを先に解けるようにしておく必要はありません。問題集は、先取りするためでなく、思考レベルを引き上げるための材料と考えてください。

学習の進め方

 ご家庭で取り組む際は、なるべく保護者の方が一緒についてあげることをおすすめします。4年生以下の子どもで、自分でやって自分で丸付けをして納得して進めるケースはめったにないと思います。できそうならば見守り、できなくて集中が切れそうならば一緒に問題文を読んであげるなど、伴走者がいることで少しずつ力がついていきます。低学年の間は、親が手を差し伸べてマイナスになることはまったくありません。

 計算ドリルのように、毎日取り組む学習だと、「毎日○ページやる」「毎日○分やる」「○時になったらやる」のように、約束事を作って守らせようとしがちですが、それでうまく出来ない場合も保護者の方の協力が必要です。もちろん、まじめな性格だったり意欲的な時期だったりして、決めた計画の通りに取り組めるケースもあるでしょうし、それに越したことはありません。でも、小学校低学年では、決めた通りに実行できないことがあるのが普通です。そのような場合は、「決めた通りにやりなさい」「自分で決めたことでしょう」と叱っても、なかなか改善できないこともありますし、嫌々取り組むことになってしまいます。計画通りにはいかないものだなと思いつつ、「そろそろ計算やろうか」と先に机に座ってあげれば、きっと喜んで隣に来るのではないでしょうか。心配なさらずとも、年齢が上がれば誰でも自立していきますので、まだ難しそうであれば、一緒につきあってあげるのが将来のためになると思います。

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