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東大物理 2025 第2問 Ⅲについて

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

以前、生徒から質問を頂き、
東大物理 2025 第2問 Ⅱ(2)の
解説を書かせて頂きました。

その質問をしてくれたAくんから、
今度は、第2問 Ⅲについても、
「東進 過去問データベースに掲載されている
 解答を読んでもよくわからない…」
と質問を頂きました。

確かに、東進 過去問データベースには
解答は掲載されていますが、
解説は掲載されていないため、
理解しづらいのも無理はないかなと思います。

ちなみに、過去問データベースの解答には
グラフを描く根拠として一行
『円形コイルCをきわめて短いソレノイドとみなせば次図の通り』
と書いてあるのみでした。

確かに、これだと、現時点で高校3年生が理解するには
厳しいかもしれないですね。
(勿論、解答としては、これで十分なのですが…。)

そこで、Aくんと同様に、困っている高校生が
いらっしゃるかもしれないため、今回、第2問 Ⅲ
についても解説を書かせて頂くことに致しました。

ファイル 4919-1.png

問題設定としては、円形コイルBが、今度は電流Ⅰ
が流れている円形コイルCに近づいていった際に、
円形コイルBが受ける力F(右側を正)のグラフを描く
問題です。

以前のブログで、円形コイルBが磁束密度Φ
(右側を正と置いた)から受ける力Fを式を
導出致しました。

それがこちら↓
ファイル 4919-2.png

この問題においても、↑のFの式を活用し、
本問のように定性的な問題においては、
グラフを描きながら考えます。

円形コイルCには、↑の図に赤線で書き込んだように
磁束が貫いています。

よって、Φのグラフをざっくり描くを↓の図のように
なります。
ファイル 4919-3.png

↑のグラフを見ながら、dΦ/dtのグラフを描くと、
↓の図のようになります。
ファイル 4919-4.png

dΦ/dtのグラフが描ければ、Fの式から
dΦ/dtを2条して、符号を逆にしたような図を
描けば、解答となります。

それがこちら↓
ファイル 4919-5.png

このようにめんどくさがらずにグラフを順番に
描いていけば良いだけなんです。

こうやって読んでいると、とっても簡単な問題に
感じませんか?

解説を読んでいる分には易しく感じても、
いざ、自分で解くとなれば、難しいですよね。

あせらずに1つ1つ理解しながら頑張っていきましょう!

(八千代緑が丘校 轟)

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