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東大物理 2025 第2問 Ⅱ(2)について (補足)

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

ファイル 4907-1.png

前回のブログでは、Aくんから頂いた
東大物理 2025 第2問 Ⅱ(2)についての
質問で、円形コイルが受ける力Fを
円形コイルを右方向に貫く磁場をΦと置き、
Φを用いて表してみました。

その式がこちら↓
ファイル 4907-2.png

Aくんから、
「そうしたら、その先は…」
と言葉が詰まっていたので、
それでは、最後まで解説致しますね。

第1問で、磁束密度Bについて
考えましたね。

ソレノイドコイルの両端において、中心軸上の
磁束密度は↓の図のような変化の仕方をします。

ファイル 4907-3.png

↑に示した式では、右方向を正とした磁束Φ(=-SB)を
用いたため、↑に示した磁束密度Bのグラフと符号は逆に
なりますが、そのことに注意すれば、
ファイル 4907-4.png
がどのようなグラフの概形になるか、
定性的にはわかりますね。
(Sは定数ですから、-dB/dxとdΦ/dxのグラフの概形は
一緒になるので、それを2条したグラフも、当然、
概形は同じになりますよね。)

そこからFをグラフ化したのが、正解の(く)
のグラフになります。

ファイル 4907-5.png

このような、定性的な問題を解く際のポイントは
グラフを描いて考えることです。

ただ、これまで多くの受験生を見てきて、
このような定性的な問題を苦手とする受験生が
多いことは、私もよく把握しています。

その原因のほとんどが、グラフを描くのを
めんどくさがってしまうことなんですね。

ただ、グラフを描きながら解き進めていけば、
ちゃんと、解けるようになっていくので、
このポイントを意識してみて下さいね。

このような電磁気学における定性的な問題は、
よく共通テストに出題されますし、個別試験で
出されたので、今、パッと思い出すのは、
2020年に東京工業大学の第1問です。

定性的な問題の練習で、問題を解いてみたいという方は
ご参考にして頂ければと思います。

(八千代緑が丘校 轟)

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