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東大物理 2025 第2問 Ⅱ(2)について

おはようございます。
八千代緑が丘校の轟です。

生徒から、今年の東京大学の物理の入試問題に
関して、質問を頂きました。

それは、第2問の電磁気についての問題です。

質問を頂いたのは、第2問の中でのⅡ(2)でした。

ファイル 4894-1.png

↑の図のように、円形コイルが、図の左向きに
磁場を発生させているソレノイドコイルに
等速直線運動をして近づいていっているという
状況下で、以下の設問がⅡ(2)です。

ファイル 4894-2.png

選択肢の図は省略させて頂きます。

生徒のAくんから頂いた質問は、
東進 過去問データベースに掲載されている
解答を見ると、答えの図は理解できたけれども、
円形コイルB全体が磁場から受ける力F(アンペール力)
を数式で表現することはできないか?
というものでした。

掲載されている解答には、確かにFの式までは
導かれていなかったため、それを知りたいという方が
他にもいらっしゃるのではないかと思い、
今回は、磁場から受ける力Fの導出をご紹介したいと
思います。

手書きですが、以下に記載致します。

ファイル 4894-3.png

Fの式から、円形コイルBをソレノイドコイルに近づけていくと、
磁場の向きに関係なく、円形コイルが近付くことを妨げる向きに
力が働くことがわかります。
また、この力は円形コイルの速さV0に比例し、抵抗値Rに反比例する
ことも確認できます。
抵抗値Rが大きくなると、円形コイルに流れる電流の大きさが小さく
なるため、磁場から受けるアンペール力は小さくなるわけですね。

Aくんのように、ただ、答えを出せれば良いというのではなく、
数式化できないかと考えたり、もっと深く現象を理解したいという
その好奇心はとても素晴らしいと思います。

ぜひ、問題と向き合う際には、単に答えが合っているのかどうか
という視点だけではなく、1つの問題を色々な方向から見て、
理解を深めていって頂きたいなと思います。

ファイル 4894-4.jpg

では、今日も皆さん、良い学びとなりますように~♪

(八千代緑が丘校 轟)

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