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題材はいいんだけど、作りがイマイチな入試問題

こんにちは。
八千代緑が丘校の轟です。

日々、入試問題を見ていて、
大学入試問題は、将来、大学で学ぶうえで
その素質があるかどうかを問われているなと
感じさせる瞬間があります。

例えば、典型的な問題ではなく、
大学で学ぶような題材だけれど、
ちゃんと高校で学んだ範囲内で解答できるように
作られている問題を見たときなどです。

大学入試問題と言えば、注目されやすいのは
東京大学の入試問題ではないかと思います。
(やはり、日本の最高学府ですから…。)

ただ、そんな東京大学の入試問題においても
題材は面白いけれど、ただ。
「う~ん、これはちょっとイマイチ…」
と思ってしまう入試問題もあります。

物理の話題ですが、大学で熱力学を学ぶ際に、
『熱伝導率』について学びます。

その『熱伝導率』を誘導を付けて
求めさせる問題が、だいぶ昔ですが、
2001年の後期試験 第3問のⅡで出題されました。

色々な入試問題を見てはいますが、
他に『熱伝導率』を題材にした入試問題は
私は見た記憶がありません。

どなたか、〇〇年に□□大学で出題されていた
という情報があれば、是非、轟までご一報ください。

さて、話を元に戻して、なぜ2001年の東京大学 後期 第3問
の入試問題がイマイチかと感じたかと言うと、
『熱伝導率』を求める際のアプローチが一般的ではなく、
特殊な特殊な考え方をしていたからなのです。

これだと、題材としては面白いけれど、
入試問題を解くことを通して、何か良い学びとなるか
と言えば、ならないよなぁと感じてしまう問題でした。

ですので、東京大学を目指されている新高校3年生の方も
この問題は解かなくて良いです。

ただ、逆に、それだけ酷評するぐらいなら、
どんな問題だろうと興味を持った方は、
東進の過去問データベースに問題が掲載されて
おりますので、見てみて下さい。
(ただ、解答は掲載されていませんので、
是非、自力で頑張って解いてみて下さいね。)

ただ、一つ、良い点を言えば、平均自由行程を
考える際に与えられていた図は一般的ですので、
その部分については、解いてみる価値ありかと
思います。

ちなみに、平均自由行程とは、1つの分子が他の分子と衝突してから、
次の別の分子と衝突するまでの平均距離のことを言います。

大学入試で出題頻度が高いわけではありませんが、
平均自由行程については、ちょくちょく目にするので、
知っておいて損はないと思います。

というわけで、最後に入試問題に掲載されていた図を
下に掲載しておきます。

ファイル 4817-1.png

きっと、新高3生は、今後、物理の入試問題を
解きまくる中で、何度か似たような図を目にする
機会に恵まれるでしょう。

(八千代緑が丘校 轟)

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