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[巻頭言2013/01より] 願うことから始めよう!

ngaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2013年01月号)

願うことから始めよう!

 年の初めである。これからの一年を思い描き一年の計を描いた人も少なくないだろう。だが、目的と目標を区別してしっかり意識しただろうか。

 短距離走のゴールするときを思い浮かべてほしい。ゴールする直前に、視線はどこを向いているだろうか。ゴールよりずっと先を見ていて、決してゴールライン上にないはずだ。もしもゴールラインから目を離さずに走ると直前にブレーキがかかるに違いない。前に脳科学者の篠原菊紀先生からお聞きした話では、「ゴールが近い」は脳にとっての否定語になり、力を出し切れなくする働きとなるのだそうだ。ゴールは短期的な目標であり、ずっと遠い先の本当の目的を向いて進み続けることが大切なのだ。目標はそのための道標。
物事を成し遂げるには、まず大志を抱くことから始めよう。何のためにという「目的」を最初に掲げよう。そしてそれはできるだけ公明正大な目標がよい。「動機善なりや私心なかりしか」と自らに問う。勉強は、自分のためでなく、人のためにするものなのだ。世のため人のために自らの力を生かすには、その力を磨かなければならない。その一番よい方法が勉強なのだ。

 そして前進を続けるためには道標となる目標を、できるだけ具体的に掲げる。ゴールが、鮮明で明確であれればあるほど実現する可能性は高くなる。目を閉じて、できるだけ鮮明にゴールした瞬間を描こう。その映像がはっきり見えるまで。そしてそこに必ず行くと強く願う。願わなければ叶わない。

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※この内容は2013/01塾だよりに掲載したものです。
 「目標」は先に決める。その際に、その根拠が正確かどうかは重要ではない。頑張れば届くと「自分で信じられる」中で一番高いところに決めればよい。ただし明確で具体的な目標を決める。そして現状からそのゴールに至るまでに何をすればよいかの行動計画を具体化することで、ゴールは実現する。受験に限らず、何事も行動なければ成果を生み出さないことは言うまでもない。
 だが、その前に「目的」がなければならない。ここでいう目的とは「なんのために」という根源的なもの。そしてそれは、できるだけ公明正大なもの、世のため人のために自らの力を活かすものであることが、やる気を一番持続させる。すなわち「利他の心」である。利他の心が、やる気を持続させることは脳科学では、すでに明らかなことなのだそうだ。人から良いことをされたときと、人に良いことをしたときにドーパミンが分泌され幸福感が高まるのだそうだが、人に良いことをしたときの方が分泌量が多く、持続するのだそうだ。
 そんな未来に向かうためには、多くの子供たちにとって勉強は大きな力を持つ。子供たちから「なぜ勉強をするのか」という問いかけに対して、観念的な答えだけではなく、「将来、世のため人のために活躍することで、幸せな人生を歩むため」と論理的に、明確に答えられる大人になろう。

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