Method for Essential Capability & Creativity |
運営本部副本部長 三橋雅男
「本当に大切なもの」
毎年受験の時期を迎えると何年か前に卒業したIさんのことを思い出します。
公立高校入試の発表日のことでした。この日、Iさんは第一志望校に合格することができませんでしたが、塾で行われる最後のイベント「合格祝勝会」に顔を出してくれました。
そして受験の結果の報告のために教務室でT先生と話をしていました。「私、不合格でとっても悔しい。中学受験の時も志望校に合格できなかったけれどその時は悔しくなかった。だってその時は一生懸命やってなかったから・・。けど、今回の高校受験は精一杯頑張ったのに・・・だから悔しい」と涙を流しながらT先生に話をしていました。「けど、今回の受験で一生懸命頑張れたから高校に行っても頑張れると思う」この言葉を残して、その女子生徒は卒業していきました。
生徒達は、私たちが想像できないくらい受験を通じて成長しています。結果ではなく本当に大切なものを彼女は見つけたのかもしれません。
2013年12月