Method for Essential Capability & Creativity

ism誉田 教室長 鴇田隆

教務スタッフの研修って?

 教務スタッフは、いわゆる授業とクラス担任を受け持つ先生です。教科指導、進路指導はもちろん、家庭学習のアドバイス、生徒同士の人間関係の悩みなど、どんなことにも対応します。授業は教科別担任制で、その教科のスペシャリストが楽しくてわかりやすい授業を行います。教科指導とともに、生徒ひとり一人の個別の状況についてはクラス担任がすべて把握しています。誉田進学塾ではクラス担任をSA(Student Adviserの略)と呼んでいますが、SAはまさに生徒たちの相談役、生徒一人ひとりの一番の味方と言ってもいいでしょう。保護者との連絡もSAが中心になって対応します。

 スタッフはすべて正社員だということが誉田進学塾の自慢です。日々出勤が異なるアルバイト社員はおらず、先生たちは全員、生徒のみなさんのためだけに責任を持って仕事をしています。だから「生徒みなさんにとって非常に心強い味方」なんです。

 そんな教務スタッフの研修ですが、研修と言ってもさまざまあります。ここでは社内研修の一部、「授業研修」について紹介しましょう。誉田進学塾の「授業研修」は、毎週行われる模擬授業研修と、新入社員が授業デビューまでに行う新入社員模擬授業研修があります。

 毎週行われる模擬授業研修では、若手からベテランまで順番に模擬授業を行います。教務スタッフで意見を交換しながら、生徒にとってより分かりやすくて楽しい授業をするにはどうしたらいいのかを研究・研鑽し、お互いに授業のレベルを高めあう場となっています。私も毎年何度かその順番が回ってきますが、かなり厳しい指摘をうけることもあります。例えば、先日私が実際担当した模擬授業では、「明解で明快な解説があるとよい」「生徒を感動させる板書が必要」「問題を間違えてしまった生徒へのフォローがもう少しあれば」「できた生徒への承認がまだ足りない」など厳しい意見が。正直耳の痛いこともありますが、経験やキャリアにかかわらず、生徒の目線に立って本音で指摘してもらえるのは、実際生徒を指導する上で非常に大切なことであり、かつ、ありがたいことだと思っています。

 新入社員の模擬授業研修は約4カ月間の研修です。その間の研修はいくつものステージに分かれていて、それぞれをクリアしないと次のステージに進めないシステムになっています。第1ステージは、あいさつから始まって生徒の呼び方、指名・板書の仕方や、立ち位置、声の調子や強弱など、授業をするうえで身につけなければいけないスキルの習得を目指します。次の第2ステージでは授業の内容について、板書のまとめかた、ペンの色使いなど、さらに第3ステージでは、「何を教え、何を自分で考えさせるか」、生徒が集中して話を聞くための話し方、間の取り方など、研修は続きますが、これ以上は企業秘密……。

 この研修期間は、新入社員にとって非常に厳しいものです。今年の模擬授業研修でも、「全然なってない。こんなんじゃ素人レベルの授業だ。」と言われ、泣きながら教室をあとにした先生がいました。その夜は、彼女をサポートしていたI先生が夜遅くまで付き合って、授業の練習をしていました。先日、その先生の授業を見学する機会があったのですが、見違えるようにうまくなっていて、とてもうれしくなりましたね。

 自ら必死に成長しようと踏ん張る新入社員、そして、陰の練習に付き合う先輩社員が誉田進学塾にはいます。すべての教務スタッフがここまで頑張れるのは、なんといっても生徒たちに学ぶことの楽しさ、問題を解決できた時の喜びを知ってもらいたいから。生徒の「あっ、わかった!」の声が私たちの原動力なんです。

2014年3月


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