ある日、1年生のO君と大学についての話をしていました。

　いろいろな大学の写真を見ながら、その大学にあるもの、その大学にいる人、その大学で学べるものなど、少しでも身近に大学というものをイメージできるように話していました。

　話の中で、私がその日新聞に載っていた大学別の司法試験合格率ランキングを紹介しました。上から順に「1位一橋大……4位東京大……7位中央大……」。その順番を聞いてO君は「絶対に東大が1番かと思った」「中央大が全国7番ってすごいですね」と。大学の偏差値順でなかったことが本人にはとても意外だったようです。必ずしも偏差値の高い大学が自分の将来に夢を実現するために最善の大学とは限りません。

　日頃、自分の将来を考えて大学選びをしようという話をしていますが、実際にこのようなランキングなどを見て自分で気づくことも大切です。

　その日以降O君はいろいろな本を読み自分の将来を真剣に考えているようで、学習面の相談だけでなく、○○ってどんなことをやるんですかといった将来に向けての会話も多くなってきました。

　生徒ひとり一人の夢の実現へ一歩でも近づけるよう応援しています。

2013年9月