Method for Essential Capability & Creativity

小中学部教務 糸日谷礼子

「どちらか」でなく
       「どちらも」

 中1のM君のお母様から1本の電話がありました。内容は「サッカーのクラブチームの練習が来年度からもっとハードになり、勉強が続けられなくなってしまう。」というものでした。その日の夜本人に話を聞くと、やはり同じように考えていたとのこと。実は中学生の中で最も多く寄せられる相談が、この「部活か勉強か」というものです。どちらも捨てがたい・・・。

 しかし、本当にそうでしょうか。どちらかを達成するためには、どちらかを捨てなければいけないのでしょうか。「スポーツだけでは、ダメだったときに困るから」「スポーツだけでは、社会に出てから…」と心配になるかもしれませんが、勉強はそんな保険をかけてやるものなのでしょうか。

 M君に話しました。「どちらかではなく、どちらもがんばればいいじゃない。ゴールはどこ? 高校受験? プロのサッカー選手? いえいえ、ゴールはずっと先。高校受験が終わっても、プロのサッカー選手になっても、さらにその先、困難なことに出遭うかもしれない。そのとき、誰が道を切り拓くのか。それは自分で切り拓くんだ。今が未来に続いているんだよ。」少しの沈黙のあと、M君から「やっぱりどっちもがんばる」という力強い返事が返ってきました。

 しかし、両立は容易なことではありません。そのために塾では、やり遂げられるようしっかりサポートしていきます。何より、そうやってがんばっている仲間がいます。そして卒業する時「アイツががんばっていたから。俺もがんばれた。」というM君の言葉を聞けると信じています。

2012年3月


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