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将来の自由

あなたの将来の夢ってなんですか?

先週、二十歳の友達とそんな話になりました。
彼は映像関係に興味があり、
将来は自分の会社を持ちたいと考えています。
現在も小さい映像会社に勤めています。

マンダリン(中国語の一種)と日本語を勉強中で、
私と英語で話していても、日本語が自然に出てきます。
そんな彼は自分の会社を持つ前に、
もっと色々な世界が見たいと言っています。
世界に旅に出て、知らない文化を体験したい、
自分の持っていないような考えの人と会ってみたい、
と目をキラキラさせて話していました。

でも彼はそれは叶わない夢だとも言いました。
彼の両親にとっては唯一の息子。
両親は家族の信仰する宗派の女性と結婚し、
一族を繁栄させてほしいと考えています。

国内で会社を持つ分には良いが、海外には行ってほしくない。
例え素敵な女性に出会っても、宗派が違えば受け入れられない。

彼は両親が大好きなので、小さい頃から
両親の期待に応えようと頑張ってきました。
友達が小さい頃にしてきた悪い遊びは一切したことがありません。
友達と同じゲームをしたことがないと、疎外感を感じるのは
子どもだったことがある人には想像に難くないでしょう。

誰だって、両親の期待には応えたい。私もそうです。
でももし自分のやりたいことが両親の望まないことだったら。
二十歳になった彼は子どものときと違い、
身体的にも、精神的にも、金銭的にも
やりたいことを自由に実行できます。

でもそこに宗教だったり、家族だったりという壁がある。
その壁は一生壊せないものなのかもしれません。

私は彼になんと言ってよいのかわかりませんでした。
と同時に、自分の環境や家族に改めて感謝しました。
私に本当の自由を与えてくれてありがとう。
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川口 恵

成功の感覚

誉田進学塾で働き始めてから、
人にものを教えることの難しさを感じています。
答えを教えることは簡単です。
でも私がやりたいのは人に気づかせる授業。

そんな授業ができたと感じた経験は
働き始めてて3年間、片手に収まるほどです。
でもその時の喜びは計り知れません。

そして昨日、その喜びを久しぶりに感じました。
授業内容は以前もやった気球「セントルシア号」。
エンジン故障により荷物を捨てなければいけないという
セントルシアの大切なものをランキング付けするワークです。
(3つ前のブログを参照)

以前やった学校では、私の説明不足から生徒に良い
気づきを体験させることができず消化不良でした。
そこで昨日は少し授業の構成を変更。
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すると、グループ内でランキングを話し合う最終段階で、
予想していなかったことが起こりました。
なんと、「決める時間が足りない!」
「もっと話し合う時間がほしい!」というグループが出たのです。
中には終了時間ぎりぎりですべての欄を消してしまったり、
男の子一人で決めていたグループが改めて話し合いを始めたり。
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発展を選ぶか、自然を選ぶか。とても難しい選択です。
それに気づいた生徒がもっと話し合いたいと言ってくれた。
私はそのとき、この授業の成功を感じました。
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両方選べる良い方法もあるはず。
生徒たちにはもっと勉強して
そんな素敵な方法を見つけたいね、と話しました。

優秀です。

そう、優秀なんです。
私が行っている日本語教室の生徒たちが。

日本に興味のある子ばかりだという事もありますが、
新しい言葉を教えると、
すぐに正しく発音して、それを使って会話練習ができます。
それに「これは何て言うの?」と質問も。
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ペアで会話練習をしたり、
クラス全体でワードビンゴをしたり。
生徒たちが次々に吸収しているのを肌で感じます。
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他にも嬉しいのは、先週来てくれた生徒が
自分の友達を連れてきてくれたこと。
生徒同士でわからない所を教え合っていたこと。
違う学年や違う学校の生徒でも仲良くなっていること。
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人が集まると素敵なことがたくさん起こりますね。
来週はどんなことが起こるかな。

川口 恵

初日

新しい学校での活動が始まりました。
放課後に行う「環境クラブ」です。

初日は私と日本の紹介。
自己紹介は決まって「メグ」と名乗ります。
簡単に覚えられるし、クレオール語の言葉でもあるからです。

「こんにちは、私はメグです。
 でも、私はメグではありませんね。」

ちょっと笑いが起こります。
なぜってメグはクレオール語で小さいとか細いという意味だから。

場が温まったら日本語で挨拶をしたり、
日本文化の紹介。
今日は折り紙を紹介しました。

何ができるのか、みんな注意して聞いてくれます。
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一つ目の下級生クラス。

これはなんだ~~~?
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上級生クラス。

正解はこれ!
みんなでパクパクして遊びました。
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子ども達の笑顔は、いつでも私の元気の源です。

川口 恵

何が大切?

今週から学校での授業が始まりました。
最初の小学校は主要道路から内陸に入った小さな学校。
一学年には20人くらいしか生徒がいません。

学校に着くと、久々に会う顔がたくさん。
まだ2回しか来たことはありませんが
生徒の方も私のことを覚えてくれていて、
「メグだ、メグだ!」と恥ずかしそうに呼んでくれました。

今日の授業では、セントルシアにとって大切なものは?
という少し広大なタイトルで進めていきました。

セントルシアという気球がエンジン故障のため
落下してしまいそう。
助かるためには、何かを捨てなければいけません。
では、みんなで捨てる順番を考えてみよう、という内容。

車?ホテル?ビーチ?
それともピトン火山?

自分の順番が決まったら、今度はペアで考えます。
違う考えの相手と話し合って一つの順に決める。

車がなくなったら移動手段がなくなるね。
プランテインは無くなってもいいんじゃない?
など色々な意見が出てきました。

正解なんてない、このアクティビティー。
ただ、ホテルを建てるなら、綺麗なビーチは汚される…
そうやって両立の難しさを考えられたら、
この時間は意味のあるものだったと言えるでしょう。
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川口 恵

サクラ!?

最近雨が減りました。
雨季が終わったということかな?
そして、あちこちで花が咲き始めました。

それもピンクの花。
遠くから見ると桜のように見えませんか?
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近くで見ると似ても似つかないのですが、
海岸へ行った帰り道にその花に出会ってから
もう桜にしか見えなくなりました。
そして日本が恋しくなっている自分に気づきました。

私の実家の庭には桜の木が1本あります。
私は4月生まれなので、
毎年私の誕生日付近には
その木はあふれんばかりのピンクの花をつけてくれます。

リビングの大きな窓から見るその桜は息をのむほどの美しさ。
私は桜の花が大好きです。

セントルシアに四季はありませんが、
それを思い出させてくれるものは
数多くあるのかもしれません。
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川口 恵

1月のクリーンアップ活動

毎週第三土曜日はクリーンアップの日です。
毎回、前月よりも多くの人に参加してもらいたい
と願っているのですが、なんと今回は19名の参加者が!!
日本人ボランティア、台湾人ボランティア、
そして地元の友達など、来てくれた方々に本当に感謝です。

1時間ほどの清掃ですが、
今回は1800のゴミを拾ったことがわかりました。
すごい量ですよね。

中でもダントツで多いのはプラスチックゴミ。
スーパーの袋やお菓子の袋、
それにペットボトルが主なゴミです。
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人はポイ捨てがいけない事だということはわかっています。
でも遠いゴミ箱に捨てるよりも、
家にわざわざ持って帰るよりも、
そこに捨ててしまった方が楽だという理由で捨てます。

毎月毎月ゴミを拾っても、ゴミの量は減りません。
道が綺麗になるのは活動直後だけ。
これではいたちごっこ。
人々にゴミを捨てさせない策を考える必要があります。

特にゴミが多いバス停付近を観察することで
その糸口を見つけようと企んでいます。

派遣されてから7か月も過ぎようとしている今になって
ようやく自分がやりたい事が見えてきました。
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川口 恵

嬉し!楽し!

正月が明け、学校は新学期になりました。
そこで、日本語教室を改めて始めることにしました。

前回よりも生徒数を増やしたい!と、
学校にチラシを貼ってアピール。
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それでも当日まで何人来るのかわかりません。
ドキドキしながら教室へ。
すると10人以上の生徒がいました!
やった~~~!!

苦労しながら日本語で名前を書いたり、
「初めまして。よろしくお願いします。」と言ったり。
前回からいた生徒は得意げに発音していて、
微笑ましく思いました。
なかなか上手く言えずに苦労している生徒も
みんな、それぞれ頑張っている姿が素敵でした。
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「日本の漫画大好き!」
「日本に行ってみたい!」
「メグのミョージ(苗字)って何?」
日本に興味を持ってくれている彼らに
少しでも多くのJAPANを伝えていけたらと思います。
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川口 恵

生ゴミ回収は

料理コンテストにて行った生ゴミの分別。
試みはそんなに簡単に行くものではありませんでした。

なぜかというと、
シェフは限られた時間の中で料理をしなければいけない。
しかも慣れたキッチンではなく、学校の調理室。
アシスタントは学生。
でも目指すは優勝。
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そんな心境の中、日本人がゴミを分別しろと言う。
なかなか難しいですよね。

しかし審査員の方が全体に声を掛けてくれたこともあり、
半数以上のシェフがしっかり分別してくれました。
忘れて普通のゴミ箱行きになってしまったものは
私が回収して回りました。
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1日だけで大きな桶に4杯分も生ゴミが集まりました。
それを昼休みと夕方の2回に分けてコンポストへ。
農業科の生徒が私を見つけて手伝いに来てくれました。
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1日でこんなに廃棄されるゴミがあるということは、
毎日レストランからはどれだけの生ゴミが出るのでしょうか。

コンポストに入れる生ゴミも沢山ゲットしましたが、
私にできそうなことが新たに見つかった日でもありました。

川口 恵

料理コンテストへ

今日は一日学校へ。
そこには沢山のシェフたちが集まっていました。
何かというと、プロのシェフによる料理コンテストが
行われていたのです。

各シェフには料理科の生徒がアシスタントとして付きます。
若手シェフの部門、肉料理がテーマの部門など
1日に何人ものシェフが調理室で腕を振るっていました。
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時間内に仕上げ、審査員のもとへ。
3人の審査員から好評をもらいます。
さすがは一流レストランやホテルのシェフ。
盛り付けのセンスが光った作品ばかり。
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なぜ料理コンテストに私が訪れたかというと、
生ゴミとそれ以外のゴミを分別してもらうため。
各テーブルに桶を用意し、そこに生ゴミを入れてもらいました。
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どうなったかは、次のブログで。

川口 恵