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アウトサイド

セントルシアは小さな島です。
カリブ海に囲まれ、島のどこに行ってもビーチがあります。
どのビーチもそれぞれの特徴があります。
ここでの生活が10か月になるにも関わらず、
いまだに、初めて訪れるビーチに驚きを隠せません。

昨日、小学校の先生からの依頼で
他の協力隊4名と一緒に折り紙教室を開きました。
その会場が、上からビーチを眺められる素敵な建物でした。
見る角度が変わり、ビーチの美しさをさらに発見しました。
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しかも室内ではなく、ベランダのようなところで
その素敵な景色を見ながらの折り紙でした。

日本人の感覚からすると
なんでも室内でやろうとしますが、
ここでは、屋外で何かをすることが多い気がします。
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木陰に座っておしゃべりをしたり、
道路わきでいきなり魚を売っていたり。

ベンチなんかなくてもその場でしゃがみこんでしまうところ、
私は大好きでたまりません。

自然の中に生きる人々。
セントルシアは発展している方だとは思いますが、
まだそういう生活スタイルがあるというのは
貴重でありながら喜ばしいことに感じます。
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発展が全てではない。
大切なことを失わないでほしいと願います。

川口 恵

誕生日

セントルシアで初めての誕生日を迎えました。
朝起きて窓を開けると、爽やかな風が入ってきました。
なんだか素敵な一日が始まる予感。
こういうなんでもないことが特別に感じられる。
1年に1回の特別な日っていいですね。

去年の誕生日は駒ケ根での訓練初日でした。
あの時はセーターを着ていたのに、
今年は暑い誕生日。

日本はもちろん、
世界中に散らばる協力隊同期からも
沢山のメッセージをもらいました。
時差の関係で今までで一番長くメッセージを受信していました。
そうやって世界中に知り合いがいるっていうのも素敵ですよね。

1年前と比べると本当に変化が激しい。
それだけ多くの刺激があり、
いろんなことを学ばせてもらっています。

改めてこの環境へ私を置いてくれた全てに感謝します。
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追伸
島村先生から素敵なプレゼントをもらいました。
それは6Uの子たちからのお手紙。
一人ひとりからの温かいメッセージに嬉しくなると同時に
みんなに会いたくてたまらなくなりました。

6Uのみんな、ありがとうね。
また会える日を今からとても楽しみにしているよ。

川口 恵

生徒任せ

今週末で各学校はイースター休暇に入ります。
2週間の春休み、というところでしょうか。
環境の授業も一区切り。
そこで今回の授業では今まで勉強してきたことを
身の周りの人に伝えようというテーマで
グループごとにポスターを作りました。

何をテーマにするか決め、
大きい紙に文字を書き、イラストを付け加えていきます。
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いつもは私が一方的に
話している(もちろん生徒主体を目指していますが)ので
全てを生徒に任せるのは少し不安がありました。

見ていると、作業をするのは決まった生徒だったり、
他のグループにちょっかいを出す生徒もいました。
でも、これが私にとっては初めての経験。
この国、この学校での普段の様子やルールを知らないので
いきなり注意はできませんでした。

でも終わりの時間が近づくにつれて
「終わらせなければ」という気持ちから
みんなで協力するような場面が増えてきました。
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全てを私が指示せずとも
生徒たちはわかっているのだな、と少し感動。

できたポスターは校長先生に評価してもらいました。
今までの授業がどう生徒の心に残ったのか
形にして見ることができたのは、
今までと少し違う角度からの喜びでした。
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来学期また会えるのが楽しみです。
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川口 恵

復習

今日は空手のレッスンの日でした。
私が通っているのは大人のクラスで、
その大半が黒帯の人達です。
その中に初心者が一人だけ交じっています。

レッスンでは一番基本の形(かた)である
「平安初段」というのを練習しました。
私はまだ形を完全に覚えられていないので
見よう見まねでついていくだけで精一杯。

センセイ(生徒たちは日本語で呼びます。)が
相手の動きなどを話しながら、その形の意味を教えてくれます。
形は一人で行うものですが、それは敵がこう攻撃してきたから
こう受け、こう攻撃する、という流れがあってのもの。

なので頭を使いながら動かないと、
全く意味を成さない形になってしまいます。

1時間半のレッスンですが、多くを学べる時間。
あとはそれを自分のものにする作業が必要です。
つまり、復習。
学校や塾の勉強と同じですね。

インプットだけではだめ。
アウトプットできて初めて勉強したと言える。
しかもできれば考えずに体が勝手に動くまでになれるのが理想。

早速家で復習しようと思います。
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(レッスンの前に見かけたハチドリ)

川口 恵

April Fool's Day

4月になりましたね。
4/1はエイプリルフールですが、
そもそもなぜ嘘をつく日なんてあるんでしょう?

嘘をつくのはいけないことだ
と小さい頃に習ったじゃないか、
と私は思っているのでこれまでも
この日に大嘘をつこうと考えたことはありませんでした。

そんな中、隊員の一人が日本にいる家族に
うまく嘘をつけたんだと喜んでいました。
彼は「人を上手くだませるとなんでこんなに嬉しいんだろう」と
とても満足そうに話していました。
(もちろんすぐに嘘だと白状しています。)
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嘘をつかれた相手は驚き、一瞬悲しくなり…と
大変だっただろうと思いますが、
確かに騙せた側には満足感と達成感があるのかもしれません。

それは非日常を感じられる瞬間であるのかもしれない、
そう思えば年に1日くらいそれを味わえる日があるのも
良いのかもしれないな、と思ったのでした。

非日常は日常ではないから楽しめます。
日ごろから嘘をついている人にはその感覚は味わえません。
やはり嘘をつくのはいけません。
けど、4/1だけは思いっきり嘘をついて
非日常を体験するのも良い刺激かもしれませんね。
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今年は騙しそびれてしまったので、
来年はトライしてみようかな。

川口 恵

年度末

3月も最終日になってしまいました。
どんどん月日が流れていく…

昨日は料理隊員がいる学校で
生徒による1日レストランが開かれる、という事で
少しお邪魔してきました。

ちょうどこの学校の43周年記念だったようで
授業も早々と終わり生徒がわんさかいました。
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調理室を覗くと、わたわたウロウロとしている生徒。
初めての経験で、きっと色んなことを学ぶんでしょう。
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その反対側に設けられたレストランスペースは
綺麗にテーブルセッティングされ、
生徒の作品であろう絵画も飾られていました。
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私は食事をしたわけではないのですが、
お客さんは満足してくれたのかな?
良い機会を与えてくれた先生たちに感謝しないとね。
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川口 恵

中学生と考えてみた

今日の日本語教室は、私の仕事紹介も兼ねて
環境教育の内容にしました。

いつもは小学生を対象に授業をしているので、
中学生高校生相手はどうなるかなとワクワク。

以前からやっているゴミの分解年数を考えるゲーム。
埋立地の将来を考えたり、コンポストを見学したり。
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小学生との違いは、生徒からどんどん意見が出るということ。
・埋立地から病気が蔓延するんじゃないか
・ゴミを減らすために燃やせばいいのではないか
・いや、それは大気汚染につながる
・リサイクルのためのゴミ箱はあるが使われていない
・そもそもリサイクル業者があまりない
などなど
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ゴミに関して問題視してくれていることがわかったと同時に
それぞれに意見を持っていることもわかりました。

普段はそんな話題は上らないのだろうけど、
そういう機会を作って意見を出し合うことは
国にとっても彼らにとっても大事なことだろうな。

こんな機会がこれからも増やしていけたらと思います。
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川口 恵

水資源

最近、だんだん暑くなっているように感じます。
そして雨も降りやすくなりました。
これは夏が近づいているということでしょうか。
常夏のセントルシアですが、
私が赴任したばかりの時、
そして9月のうだるような暑さを思い出して、
ぞっとしています。

さて、みなさん。
3月22日が何の日だかご存知ですか?
生徒に聞いてみると
「St. Patrick's Dayでしょ!」と言われましたが、
調べてみればそれは3月17日だったようで…。

答えは「世界水の日」。
1992年にブラジルで開かれた地球サミットで提案され、
翌年に制定されました。

2017年のテーマは「Why Wastewater?」。
使った水(汚水)はどこへ行く?
日本には下水処理場が整っていますが、
世界中にあるわけではありません。
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それに結局は水の循環によって
私たちが使った水(wastewater)が飲み水となって戻ってくる。
だったら、もっと水をきれいに使いませんか?
石鹸や洗剤を使いすぎて、海を汚していませんか?
少しだからと言って油や食べ残しをシンクに流していませんか?

今日は子ども達と家から出るwastewaterについて考えました。
どんな場面で水を使っているのかな?
どんなものと一緒に使っているかな?
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もう何度も授業をしているので、
汚水が地球にどんな影響を与えるかはわかっている子どもたち。
彼らの思考が少しでも地球にやさしいものになりますように。
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川口 恵

それぞれの意見

教育の現場ではいつも何かしら問題が起こります。
(もちろんどんな現場でもそうでしょうが)

塾で授業をするようになってまず問題だったのは、
クラスのコントロールができないこと。
生徒のお喋りがとまらない。
これは完全に教師の責任です。
最初の2年でどれだけ苦労したか…。
(今思い返すと良い思い出ですが)

他にも生徒から予期せぬ答えが返ってきた時なんかは
こちらが準備できていないとパニックになります。
どんな答えにも対応できるよう、
「1のために10を、10のために100を準備しなければいけない」
と大先輩の先生から教えられたのを覚えています。

でも今回、その予期せぬ答えに慌ててしまいました。
以前からやっている、気球の授業。
気球「セントルシア号」から何を手放すかという授業です。
いらない順をグループ内で話し合うのですが、
あるグループがクレオール語を最初に挙げました。
理由は班員全員がクレオール語を話せないし、使わないから。
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クレオール語はカリブ地域に残る伝統的な文化の一つで、
私的には大事にしてほしいと思っていた一つでした。
でもそのグループは一番にいらないと言う。
クレオール語しか話さない人は
違う言語を使えば良いと主張していました。

その時間はグループ内の時間で、
私はそのグループだけを相手に話していました。
どうやってもう一回考え直させるかと困っていましたが、
もう全体で振り返りをする時間。
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しかしその振り返りの時間が私を救ってくれました。
そのグループが発表すると周りからどよめきが起きたのです。
それまでは自信満々だったメンバー。
でも周りから「それは私たちの大事な文化だ」
「それが無くなったら、海外にアピールできるものが減る」
など色々な意見が出され、少し困った顔になっていました。
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もちろん、気球の授業に一つの答えはありません。
言語がないと困る理由もそれぞれにあるでしょう。
でも大事なのはそうやってみんなで話し合うこと。
様々な生き物、様々な文化、様々な意見が交錯する地球ですが、
その地球は宇宙に一つしか存在しません。

だからこそ、地球の運命はみんなで話し合わなければいけない。
この授業を通してその大切さが伝われば良いと、思っています。
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川口 恵

先週は私がドミニカに行っていたので、
他のボランティアに日本語教室をお願いしていました。

その授業がとても面白かったらしく、
今週教室に行くと新しく覚えた単語を使いながら
何をやったか話してくれました。

こうやって、私以外の日本人とも関われる機会を作りたい、と
私がいる時にも他のボランティアに来てもらったりしています。

さて、今週はサッカーの試合があったとかで
生徒が少ししか来ていませんでした。
なので、授業内容を急きょ変更。
折り紙教室をしました。

しかも今回挑戦したのは、鶴!
基本と言えば基本ですが、折り紙初心者には難関。
でもみんなセンスがある~!
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三角、四角なんて言葉も覚えながら
一人二羽ずつ折りました。

途中から美術隊員として新しく赴任したボランティアも参加。
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日本語で数を数え、千羽鶴の話をして、
残りは宿題ね!って言ったら「え~!無理~!」だって。
冗談だから、安心してね。笑い

彼女にとっては素敵な王冠になっていました。
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川口 恵