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旅行記⑧

サン・ブラス諸島に暮らすクナ族について
少し書いておこうと思います。

パナマの人口は約280万人。
そのうち7割が先住民と白人との混血、
その他、黒人との混血、黒人、白人などがおり、
先住民は人口の7%のであると言われています。

先住民が暮らすのは国の東部のカリブ海側から
コロンビアとの国境沿いです。

スペインによる侵略、病気の蔓延や奴隷としての重労働が、
以前は79種族あったとされる民族が
現在ではたったの7種族に減ってしまいました。

クナ族はそのうちの一民族で、
パナマとは独立した自治区を持ち、
土着の文化や生活習慣を今も続けています。

クナ族の女性はモナと呼ばれる刺繍のあるブラウスを身に着け、
布を巻き付けてスカートのようにしています。
足にはビーズを付け、まるで靴下を履いているかのようです。
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彼らが暮らす島(宿泊した島とは別)にも
特別に連れて行ってもらいました。
所狭しと並ぶ家。その中はハンモックが沢山ぶら下がり、
中ではモナ(刺繍)を作っている女性がいて、
家の前を通るとそれを子ども達が見せてくれました。
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食べ物はパナマ本土から毎日船で運ばれます。
水も本土の川の水を運んで使います。
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家の周りで走り回る子ども達は
なんの苦労もないかのように飛び切りの笑顔でいましたが、
私にはなんとも言えない感情が湧いてきました。

地球温暖化による海面上昇、
ゴミがたまっている船着き場、
限度のある教育の機会…
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世界は私の知らない事ばかりで、
でもそこでも生活は回っているんだ、と
不思議な感覚を覚えて、その島を去りました。

川口 恵