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コミュニケーション

国語では様々な文章を扱います。
説明文、論説文、物語文、随筆文…。
その中でも生徒が最も苦手とし、最も入試で出題される文章が「随筆文」です。
随筆文とは、「体験や経験をもとに筆者が好きに書いた文章」なので、説明文のように段落ごとに話題がまとまっていたり、論理的につながっていたりするとは限りません。
前半ですでに述べたことでも、後半でまた繰り返されることもよくあります。
だからこそ、説明文や物語文と同じ感覚で解いているとだんだんと混乱してきてしまいます。

説明文は「何かを説明する文章」ですから、段落ごとに話題がまとまっていますし、段落と段落も論理的につながっています。
物語文は「登場人物の気持ちを通して伝えたいことを伝える文章」ですから、その人物の行動/表情/言葉は何かのきっかけにより生まれるという論理的つながりがあります。
ですが、随筆文はそうとも限りません。
だからこそ、どの段落(部分)でどのような話をしているのか、簡単にでも整理しながら読むことが必要です。
「(その体験に対して筆者がこのような意見を持っているけれど)自分はそう思わない。(筆者が)何を言いたいのかわからない(共感できない)から読まない」としては始まりません。

国語で扱う文章は必ず「どこかの誰か」が書いたものです。
その「どこかの誰か」の思いが現れたものです。
目の前にいるクラスメイトの意見に自分は共感できないから、そのクラスメイトの話を最初から聞かないとすることはないはずです。
国語の文章も同じように考えてほしいと思います。
自分以外の誰かの意見に耳を傾けるという点を、国語以上に学べる科目はありません。
相手に意見に耳を傾けることはコミュニケーションの基本です。
そのような意識で取り組んでもらいたいと思います。

(教務 森山)