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[巻頭言2020/06より] 長期的楽観と短期的悲観の両立

Shingaku Express / 誉田進学塾だより 巻頭言より
(2020年05月号)
長期的楽観と短期的悲観の両立

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言が続いている。今の時点(これを書いているのは4月20日)では、その効果がどの程度出て、先がどうなるか、まだ判断することはできない。

 このような状況下で、子供たちはどう心の状態を保てばよいか。長年、多数の難関校受験生たちを指導してきた経験から、その答えの一つは、何度か紹介した「長期的楽観と短期的悲観」の「両立」であろうと考える。ずっと先の将来の成功は信じつつ、直前に起きる現実に対しては最も悲観的な状況を想定して準備することだ。

 同じ意味のことがらに触れたものの代表が「ストックデールのパラドックス」(Stockdale Paradox / Jim Collins著Good to Great(邦題ビジョナリーカンパニー2))であろう。

 著者のコリンズ教授が、ベトナム戦争時に8年間の過酷な捕虜生活と拷問に耐え生還後成功したストックデール大佐に、その秘訣を聞いた言葉からヒントを得た結論である。大佐は、どんな困難なときでも「最後は米国に帰り、素晴らしい人生を勝利するという確信を決して失わなかった」と同時に「最も厳しい現実を直視する規律」を保ち続けた。そして帰還できなかった人々の特徴にたいして「楽観主義者」と即答し、「クリスマスには帰れるかもと期待し、実現せず、次は復活祭、そして感謝祭と幸運を期待し続け、最後に失望で死んでいく」と答えたという。

 世界が厳しい現実に直面していることは、子供たちにも大きな圧力になっている。その中で、子供たちが刹那的な行動に走ることなく、現実を受け入れ自分のすべきことだけにフォーカスし、同時に長期的に明るく希望を抱けるように、保護者の皆様は、積極的に、子供たちの今を承認して応援していただきたいと思います。

 子供たちの学習環境が長期的に影響を受け、今までの形がどう変化しても、その中で最大限に学力を引き出せるように、私たちも頑張ります! 人類の勝利を信じて!

※この内容は2020/05塾だよりに掲載したものです。
 愛読書というより必読書の言葉を引用して書いたもの。巻頭言では、文字数の制限があり、言葉足らずの感があるので、少々長くなりますが、原文から主要部分を引用しておきます。

※ストックデールのパラドックス(逆説) (Stockdale Paradox / Jim Collins著Good to Great ジェームズ・C・コリンズ著ビジョナリー・カンパニー 2 飛躍の法則)

 コリンズは、アメリカ海軍ジェームズ・ストックデールから、彼が8年にも及ぶベトナムでの捕虜生活と拷問に堪え抜いた秘訣について聞いた次の言葉を、ストックデールのパラドックス(逆説)と名づけ、飛躍のための重要な法則のひとつであるとした。

 I never lost faith in the end of the story, I never doubted not only that I would get out, but also that I would prevail in the end and turn the experience into the defining event of my life, which, in retrospect, I would not trade.
 「わたしは結末について確信を失うことはなかった。ここから出られるだけでなく、最後にはかならず勝利を収めて、この経験を人生の決定的な出来事にし、あれほど貴重な体験はなかったと言えるようにすると」

 どのような人物がそれをできなかったのかというコリンズの問いに対して、ストックデールは次のように答えた。

 Oh, that’s easy, the optimists. Oh, they were the ones who said, 'We're going to be out by Christmas.' And Christmas would come, and Christmas would go. Then they'd say, 'We're going to be out by Easter.' And Easter would come, and Easter would go. And then Thanksgiving, and then it would be Christmas again. And they died of a broken heart.
 「楽観主義者だ。そう、クリスマスまでには出られると考える人たちだ。クリスマスが近づき、終わる。そうすると、復活祭までには出られると考える。 そして復活祭が近づき、終わる。つぎは感謝祭、そしてつぎはまたクリスマス。失望が重なって死んでいく」

そして結論

 This is a very important lesson. You must never confuse faith that you will prevail in the end―which you can never afford to lose―with the discipline to confront the most brutal facts of your current reality, whatever they might be.
 「これはきわめて重要な教訓だ。最後にはかならず勝つという確信、これを失ってはいけない。だがこの確信と、それがどんなものであれ、自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視する規律とを混同してはいけない」

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変則的な夏期講習

ご存じの通り、コロナ禍で、学校は休校分を取り戻すため夏休みが短くなっている。しかも自治体によって対応が大きく異なる。

いろいろな学校から通っている塾としては、なかなか合わせるのが難しい。
校舎によっては、学校が休みの土日は、午前からのクラス、午後からのクラス、夜のクラスとフル稼働。
なんとか、いつも通りの時間数と勉強量を確保するために、工夫しています。

受験生は、入試対策の特訓体制
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感染防止のため、換気にも気をつけて
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頑張れ受験生!